「肥後狂句」をご存じですか?
皆さんは、「肥後狂句」をご存じですか?肥後狂句とは熊本で昔から親しまれている文芸のひとつで、笠(テーマ)を句頭に置き、十二音の中にユーモアや風刺を織り込んで作る短文芸です。テレビや熊日新聞の特集で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
こちらは、肥後狂句を趣味にされている患者さんが「イエズスの聖心病院」をテーマに詠んでくださった句です。
『別天地 今日はみこころ 城下町』

笠(テーマ)になっている「別天地」とは、「俗世から離れた世界、この世以外の世界」という意味です。みこころ病院をお城、イエス様を一城の主に例え、「今日から神様のお膝元に引っ越してきた」ということを表しているそうです。当院に入院されて間もない頃に作られたこの句からは、患者さんの明るい洒落心を感じることができます。
句を作るコツを伺ったところ、「間違っても良い、下手でも良いから自由に作ること。間違った方がいいものが出来るとよ」と仰っていました。