素敵なパッチワーク作品のご紹介

本日は、みこころ介護医療院の中に飾られている作品をご紹介します。

「夢」と題されたこちらは、当院のボランティアスタッフであった原田公子さんが半年間かけて製作された205㎝×235cmのパッチワーク大作です。

なんと、この作品には東京で開催されたキルト展で国内3位に入ったという受賞歴があります。その後、東京やハワイでの展示会を経て、当院のシスターに寄贈されました。

原田さんは、熊本のパッチワークグループである「みさわパッチワークキルトスクエア」に所属されていた時代にこの作品を製作されました。製作期間は長かったものの、とても楽しんで取り組まれたとのことです。この図柄にされた理由などをお尋ねしたところ、「これがどんな模様に見えるか、何が表現されているかは、これを観る人の想像力にゆだねたいと思っています」と仰っていました。

本来、パッチワークキルトとは、子供が成長する中で着られなくなっていく古着等を継ぎ合わせながら何カ月も何年もかけて仕上げる、その家にとって大変に思い出深い調度品であったそうです。その家の生活そのものが歴史のように紡がれていくものであるため、当時は女性の嫁入り道具として、裁縫の技術と一緒にキルトを持たせるという習慣があったとのことでした。この作品も、原田さんがいずれは息子さんがベッドカバーとして日常使いしてくれるように、と願いを込めて作ったものだったそうです。

時を経て、開設したばかりのみこころ介護医療院に展示されることとなったこの作品ですが 、まさに、入居者様に寄り添い共に暮らしを重ねていくインテリアとして相応しいのではないでしょうか。

 

原田さんからは、「この作品を沢山の方に見ていただけるのであれば嬉しいです。素敵なご縁を頂きありがとうございました。もし、これからパッチワークに挑戦したいという方がいらっしゃるならば、特別なセンスや知識は必要ありませんが、根気を持って取り組まれてください。」とのメッセージをいただきました。

「夢」は、入居者様たちの生活を見守るように施設の中心に飾られています。

介護医療院にいらした際は、ぜひ立ち止まってご覧ください。